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【具体例有】会社の経理、どちらが最適?現金主義と発生主義を徹底解説!



今日は非常に重要で専門的なトピックに触れたいと思います。経理――多くのビジネスオーナーにとって、時として複雑で難解な領域ですよね。


現代のビジネス環境は日々変化しており、特に新型コロナウイルスの影響で、多くの企業が経営戦略や財務管理に新しいアプローチを取る必要が出てきました。テクノロジーの進化、リモートワークの普及、そしてグローバル市場へのアクセスが容易になる中で、きちんとした経理処理は企業にとって非常に大きな影響を与える要素となっています。


このような背景を踏まえ、今回は「現金主義」と「発生主義」に焦点を当て、どちらが貴社に適しているのかを具体例を交えて解説していきたいと思います。どちらの方法もそれぞれにメリットとデメリットがあり、ビジネスの規模や業種、そして目的によって最適な選択が異なります。




現金主義とは?


「現金主義」という言葉を耳にしたことはありますか?この経理手法は、その名の通り「現金」が動いた時点で収支を計上する方法です。具体的には、お金が実際に手元に入ってきた時や出て行った時に、それを収入や支出として認識します。



具体例:レストランビジネスを考えてみよう

例えば、レストラン経営をしているとします。お客様が食事をして会計を済ませた瞬間、その金額は「収入」として計上されます。同様に、食材を仕入れる際に支払いを完了した時点で、「支出」として記録されます。




現金主義のメリット


・シンプルでわかりやすい

現金が動いた瞬間に計上するので、計算が単純です。


・現金フローが把握しやすい

実際に手元にあるお金だけが計上されるので、現金管理がしやすくなります。




現金主義のデメリット


・将来的なキャッシュフローが見えにくい

売上があっても、実際にお金が入ってくるのは後日かもしれません。そのため、将来のお金の流れを把握するのが難しくなる可能性があります。




現金主義の税務上の制限


・法人税

一定規模以上の企業(資本金が1億円以上、または年商が1億円以上など)は発生主義に基づく会計をしなければならない場合があります。そのため、大企業は現金主義の会計ができない場合が多いです。


・消費税

消費税の計算においても発生主義が一般的です。現金主義で会計を行っていると、消費税の処理に困難を感じる可能性があります。


以上が税務における現金主義の制限点です。このような制限があるため、事業規模や業態によっては発生主義が適した場合もあります。より具体的な税務処理については、税務署や税理士と相談することが推奨されます。




現金主義の簿記仕分け具体例


現金主義の場合、現金が実際に動いた瞬間に簿記の仕分けが行われます。



・収入の具体例


お客様から10,000円の料金を受け取った場合


【借方】現金 10,000円/【貸方】売上 10,000円


この仕分けにより、現金が増加し、売上も計上されます。



・支出の具体例


食材の仕入れに8,000円支払った場合


【借方】仕入れ費 8,000円/【貸方】現金 8,000円


この仕分けにより、仕入れ費が計上され、現金が減少します。



・簿記の仕分けのポイント


このように、現金主義ではお金が実際に動いたときだけ記録されます。そのため、仕分けも非常に直感的で、計上のタイミングが明確です。


以上が現金主義における簿記の仕分けの具体例です。この方式はそのシンプルさから、特に小規模な事業やスタートアップ企業においては非常に扱いやすいとされています。




発生主義とは?


「発生主義」は、経理の世界でよく用いられる方法のひとつです。この手法では、収益や費用が「発生した」タイミングでそれを計上します。つまり、現金が手元に入ってくる、あるいは出ていくのではなく、売上が確定した時点や費用が発生した時点で、それを収益や費用として認識するのです。


具体例:ITサービス企業を考えてみよう


例えば、月額制のITサービスを提供する企業を運営しているとします。お客様が契約を行い、サービスを利用し始めた瞬間から、その売上は「発生」とされます。ただし、実際に料金が振り込まれるのは月末かもしれません。




発生主義のメリット


・将来的な収益や支出が把握しやすい、税務上広く認められている。



発生主義のデメリット


・現金フローの管理が複雑になる、未回収や未払いのリスクがある。




発生主義の簿記仕分け具体例


【発生】の具体例


・収益の発生


月額5,000円のサービスに新規でお客様が加入した場合。


【借方】売掛金 5,000円/【貸方】売上 5,000円


この仕分けで、売上が計上され、売掛金(未回収の売上金額)も記録されます。



・費用の発生


サーバーの維持費用として、月額3,000円が発生した場合。


【借方】サーバー費用 3,000円/【貸方】未払金 3,000円


この仕分けで、サーバー費用が計上され、未払金(未払いの費用)も記録されます。




【回収・支払】の具体例


・収益の回収


例えば、前述の月額5,000円のITサービスにおいて、お客様が月末に5,000円を振り込んできた場合には、次のような仕分けが行われます。


【借方】現金 5,000円/【貸方】売掛金 5,000円


この仕分けにより、売掛金がクリアされ(支払われた状態になり)、その代わりに現金が増加します。



・費用の支払い


サーバーの維持費用として、月額3,000円が発生し、その費用を月末に支払った場合は以下のような仕分けが行われます。


【借方】未払金 3,000円/【貸方】現金 3,000円


この仕分けにより、未払金がクリアされ(支払いが完了した状態になり)、その代わりに現金が減少します。



以上が収益の回収と費用の支払いに際する簿記の仕分けの具体例です。発生主義では、このように収益発生時と費用発生時、そしてそれらが実際に回収・支払われた時とで、それぞれ異なる簿記処理が必要となります。この特性が、発生主義の複雑な面でもありますが、一方で事業の収益性や効率性をより詳細に把握することができる利点もあります。




現金主義はどんな会社に向いている?


1. 小規模なビジネスや個人事業主


現金主義はシンプルで、取引が完了したときにのみ会計処理が必要です。そのため、事業規模が小さく、会計作業に多くの時間を割けない場合に有用です。



2. 現金取引が多い業種


飲食店や小売業など、現金での取引が主体となる業種では、現金主義が管理しやすい場合があります。



3. キャッシュフローの厳密な管理が必要なビジネス


現金が出たり入ったりするタイミングで即座に記録するため、キャッシュフローの状況がリアルタイムで把握しやすいです。



現金主義の決算時注意点


現金主義で会計を行っている場合の決算時注意事項を一部ご紹介します。



1. 長期的な契約や売掛金、未払金の考慮


現金主義では長期的な契約や売掛金、未払金は基本的に計上されませんが、これらの要素がビジネスに影響を与える可能性があるため、決算時には注意が必要です。


2. 税務上の制限


日本では一定規模以上の企業は発生主義を採用する場合が多いです。そのため、現金主義を採用している場合は、税務署や税理士と相談することをお勧めします。


3. 繰延資産・負債の扱い


繰延資産や繰延負債(将来にわたって収益や費用が発生する項目)は、現金主義では適切に計上するのが難しい場合があります。これも、決算時に特に注意が必要です。




※繰延資産・負債の具体例


繰延資産・負債とはどういったものなのでしょうか?具体例を紹介します。



繰延資産の具体例


事例1:前払いの広告費


例えば、ある企業が6ヶ月分の広告費として60万円を支払いました。その広告が6ヶ月にわたって実施されるとします。


・初月の簿記仕分け


【借方】繰延資産(前払い広告費)60万円/【貸方】現金 60万円


・毎月の簿記仕分け(60万円 ÷ 6ヶ月 = 1010万円)


【借方】広告費 10万円/【貸方】繰延資産(前払い広告費) 10万円


このようにして、最初にまとめて前払いした60万円を、毎月一定額、実際の広告費として計上します。



繰延負債の具体例


事例1:借入金による利息の計算


企業が100万円を借り入れ、年利12%の利息がかかるとしましょう。ただし、この利息は年末にまとめて支払うとします。


・毎月の簿記仕分け(100万円 × 12% ÷ 12ヶ月 = 1万円)


【借方】利息費用  1万円/【貸方】繰延負債(未払い利息) 1万円



・年末に実際に利息を支払う簿記仕分け(1万円 × 12ヶ月 = 12万円)


【借方】繰延負債(未払い利息) 10万円/【貸方】現金 10万円


繰越資産や繰越負債は、一度に全額を計上するのではなく、その効果が現れる期間(上記事例では毎月)にわたって適切に分配する方法です。これにより、財務状況をより正確に反映させることができます。


※繰延資産・繰延負債の計上は、一般に発生主義でよく用いられます。これは、発生主義が収益と費用を発生した時点で認識するため、将来にわたる経済的な利益や負担を適切に表現するための仕組みが整っているからです。




発生主義はどんな会社に向いている?


1. 中〜大規模な企業


発生主義は複雑な取引や多くの売掛金、未払金を管理する必要があり、中〜大規模な企業に特に適しています。



2. サービス業やプロジェクトベースのビジネス


収益や費用が一定期間にわたって発生する場合、発生主義がより正確な財務状況を把握する手段となります。



3. 高度な財務分析が必要な企業


発生主義は、財務状況やパフォーマンスを詳細に分析する必要がある企業に適しています。




発生主義の決算時注意点


発生主義で会計を行っている場合の、決算時注意事項を一部ご紹介します。



1. 売掛金と未払金の確認


発生主義では売掛金や未払金が積み上がる可能性があります。これらは資産や負債として計上されるため、決算時には特に注意が必要です。



2. 収益認識のタイミング


収益認識の原則に従って、適切なタイミングで収益を計上する必要があります。



3. 会計監査


中〜大規模な企業の場合、外部からの会計監査が求められることが多く、発生主義での会計処理が適切に行われているか確認が必要です。



4. 税務対応


発生主義の場合、税務上の処理も複雑になる可能性があります。税理士との緊密なコミュニケーションが必要です。



以上が「発生主義はどんな会社に向いているか?」と「決算時の注意点」についての解説です。選択する会計方法は、事業内容、規模、管理体制など多くの要因に依存するため、各企業で慎重に選ぶ必要があります。




東京・横浜 経理代行ステーションをお勧めな理由


1. 現金主義・発生主義の選択支援


会計処理には「現金主義」と「発生主義」があり、どちらが適しているかは企業の規模や業種、取引の内容によって大きく変わります。私たちはそれぞれの会計方法の特長や適用条件を熟知しており、貴社に最適な選択をサポートします。



2. 簡明な説明とアドバイス


会計や税務は非常に専門的で、多くの企業主にとっては難解な分野です。私たちは専門的な内容も分かりやすく説明し、何が必要で何を避けるべきかのアドバイスも行います。



3. 税務対応の充実


発生主義の場合、税務対応が複雑になる場合があります。税理士と連携を取り、税務調査への対応や効率的な税金の納付計画をサポートします。



4. 決算時の丁寧なサポート


年度末には、売掛金や未払金、繰越試算や繰越負債の確認が必要です。私たちはこれらの点をしっかりとサポートし、適切な決算が行えるように助言します。



5. 地域密着型のサービス


東京・横浜エリアに特化してサービスを提供しているため、地域企業の特性やニーズに応じた最適なサービスが可能です。



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