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経理の求人に応募が来ない理由とは?採用できない時の解決策まとめ

  • 執筆者の写真: 恵 菅原
    恵 菅原
  • 8月18日
  • 読了時間: 10分
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1. はじめに

「経理の求人を出してるんだけど、全然応募が来ない」

そんな声を、私たちharborsにもよくいただきます。


経理は会社を支える重要なポジション──にもかかわらず、採用市場ではなかなか人気が出にくく、人が集まりづらい職種のひとつです。


特に中小企業では、給与水準や働き方の柔軟性などが大企業に比べて限られやすく、苦戦している会社も多く見受けられます。


この記事では、

  • 応募が来ない原因は何なのか?

  • 求人票でどんな工夫ができるのか?

  • それでも採用が難しい場合、どんな選択肢があるのか?

といった観点から、解決のヒントをお届けします。


「人が来ない=うちの会社が悪い」と落ち込む必要はありません。

経理の採用には、ちょっとしたコツと、場合によっては“採用しない”という選択も視野に入れておくことが大切です。



2. 経理求人に応募が来ないよくある原因

「うちの条件が悪いわけじゃないと思うんだけどな…」

そう感じている企業ほど、実は市場とのズレに気づきにくいものです。経理職の求人が集まりにくい理由には、いくつかの共通パターンがあります。


① 給与水準が見合っていない

経理は専門性が高く、経験者ほど「相場」をよく理解しています。

たとえば「月給20万円~」と記載した求人では、経験者がスルーしてしまうことも。とくに中小企業では、営業や事務と同じ基準で給与を設定してしまいがちですが、経理職は人材の流動性が低く、給与で判断されやすい職種です。


② 働き方に柔軟性がない

「フルタイム・出社・残業あり」──昔ながらの働き方では、今の応募者には響きません。

「子育て中の経理経験者」「副業OKのパート勤務を希望する人」など、スキルを持った人材の多くは、柔軟な条件で働ける職場を探しています。時間や働き方に融通が利かないと、そもそも応募の母数が増えません。


③ 求人票の書き方がもったいない

「経理業務全般」「経験者歓迎」だけでは、他社の求人と埋もれてしまいます。

求職者は「どんな業務を、どの範囲まで任されるのか」を知りたがっています。たとえば、


  • 仕訳入力がメインなのか

  • 月次決算・年次決算まで任せたいのか

  • 社内の人とのやり取りが多いか少ないか


など、業務の中身を丁寧に書くことで応募者の安心感につながります。


④ そもそも人気が高くない職種である

経理は「いて当たり前」で評価されにくい職種です。

仕事として地味で、社内でも孤独感があるポジション。そのため「将来性」や「やりがい」を感じにくく、他の職種(企画・マーケ・営業など)に人材が流れがちです。


👤 ポイント

→ 「うちの求人が悪いから」ではなく、「そもそも経理という職種が採用難」なのだと理解することが第一歩。


3. 応募が集まる求人票のポイント

「うちも一応、求人票はちゃんと書いてるつもりなんだけどな…」

そう思っている企業こそ、少しの工夫で応募数が変わることがあります。経理という職種の特性を踏まえたうえで、「読み手に伝わる」求人票を意識するだけで、印象はガラリと変わります。


① 仕事内容は「具体的に」「正直に」書く

よくある「経理業務全般」だけの表記では、応募者は自分に合う仕事なのか判断できません。


たとえばこんな書き方をしてみてください👇

📝 NG例:「経理業務全般」

🟢 OK例:「仕訳入力(弥生会計使用)、請求書作成、売掛・買掛管理、月次試算表の作成補助」


こうした具体性があると、自分のスキルがマッチしているか判断でき、安心して応募してもらえます。


② 「この職場で働くとどうなるか」が伝わるように

経理は業務内容が似通いがちな職種です。だからこそ、御社ならではの魅力や職場の雰囲気を伝えることが応募の決め手になります。

  • 「経理を1名体制から2名体制に強化中です」

  • 「先輩社員は税理士試験勉強中。資格取得も応援しています」

  • 「社長や営業と距離が近く、数字から経営に関われます」

など、その職場で働くイメージが伝わる言葉を盛り込んでみましょう。


③ 働き方・条件面の“柔軟さ”は大きな武器になる

今の求職者は「フルタイムで週5、完全出社」は当たり前とは思っていません。

特に、経理経験者には以下のようなニーズがあります👇


  • 扶養内で働きたい

  • 子育てと両立したい(時短勤務希望)

  • リモートワークを取り入れたい

  • 副業OKの職場を探している


もし少しでも柔軟に対応できる余地があるなら、それを明記しましょう。それだけで、対象となる応募者層が一気に広がります。


④ 求人票は「書く」のではなく「伝える」もの

求人票は、単なる情報の羅列ではなく、読み手に“働いてみたい”と思ってもらうためのラブレターです。


社長や社員の写真、1日の流れ、職場の雰囲気を伝えるエピソードなど、言葉の奥にある“空気感”こそが、人の心を動かします。

「伝える」という視点で、ぜひ一度、今の求人票を見直してみてください。


4. 求人媒体・採用チャネルの見直し

どんなに魅力的な求人票を作っても、それが“届くべき人”に届かなければ意味がありません。


特に経理職のように求職者数が限られている職種では、「どこに出すか」=媒体選びが結果を大きく左右します。


① ハローワークだけでは限界がある

無料で掲載できるハローワークは、中小企業にとってありがたい存在です。

ですが、応募者の大半が「就業経験が浅い」または「ブランクが長い」方であるケースも多く、即戦力や一定レベル以上のスキルを持った人材を求める場合には不向きな面があります。


また、求人の見せ方にも制限があるため、柔軟な働き方や企業の魅力を十分に伝えきれないことも。


② 民間の求人サイトも“選び方”がカギ

マイナビ、リクナビ、エン転職など大手媒体は幅広い層にアプローチできますが、費用対効果は業種・職種によって差があります。


特に経理職の場合は、事務系や経理に特化した求人サイトや、スキル系パートタイム求人に強いメディアなど、狙う層にあった媒体選びが大切です。


③ エージェント・人材紹介を活用する手も

「採用にかかる費用を抑えたい」と思う方も多いですが、採用が決まらなければ事業が止まるリスクを考えると、成功報酬型の紹介サービスを検討するのも選択肢です。


経理に特化した人材紹介会社では、即戦力の人材を短期間でマッチングしてくれるケースもあり、「急ぎで人が必要」なときほど効果を発揮します。


④ SNSや自社ホームページも活用しよう

最近ではX(旧Twitter)やInstagram、note、Wantedlyなどを通じて「会社の中の人」が日常を発信し、そこから応募につながるケースも増えています。


また、自社のホームページに採用情報がなかったり、古い内容のままになっていたりする場合、求職者が不安を感じて応募をやめてしまうことも。「公式サイトを整えること=信頼感の第一歩」と考えましょう。


⑤ 応募が来ないなら「媒体を変える」「発信を増やす」

求人を出してから何週間も応募がないなら、媒体との相性が悪いか、露出が不足しているサインです。掲載を延長するより、一度引き上げて別媒体に切り替える・SNSで自ら発信するなど、戦略の見直しを柔軟に行いましょう。


5. それでも採用できない場合の選択肢

求人票を見直し、媒体も工夫して、それでもなお応募が来ない。

あるいは、応募はあっても「うちが求めているレベルの人ではない」──。


そんなとき、悩んで立ち止まってしまうよりも、“別の手段”を検討することが大切です。


① 経理派遣を活用する

即戦力の人材がすぐにほしい場合、経理経験者に特化した派遣サービスを利用するのも一つの手です。

期間限定や週2〜3日といったスポット的な活用も可能なため、正社員採用にこだわらない会社にはフィットします。


ただし、長期的には派遣コストがかさむという点や、担当者が入れ替わる不安定さは否めません。


② 税理士・社労士への業務委託を検討する

すでに顧問契約をしている税理士事務所があれば、仕訳や決算書の作成を委託できるか確認してみましょう。


また、給与計算や勤怠管理などについては、社労士事務所や専門の給与代行会社に任せることも可能です。ただし、「日々の記帳」や「月次処理」といった日常業務の細かい部分までは対応範囲外のことが多いため注意が必要です。


③ 経理代行という、第三の選択肢

「求人を出しても人が集まらない」

「派遣や委託も検討したけど、コストや品質が不安」

そんなときに今、注目されているのが“経理そのものを外注する”という選択肢。


いわゆる「経理代行サービス」では、

  • 仕訳入力

  • 請求書発行

  • 給与計算

  • 支払い業務

  • 月次資料の作成


などを、専門スタッフがチーム体制で対応します。


「採用しなくても、経理が回る」体制をつくることで、

  • 突然の退職によるリスクがなくなる

  • 採用コスト・教育コストが不要になる

  • 社長自身が経理業務から解放されるといった中小企業にとって大きなメリットがあります。


📌 次章では、私たちharborsの「経理代行ステーション」についてご紹介します。気になった方は、まずは無料相談をご検討ください👇



6. 経理代行ステーションという選択肢

経理の求人が集まらない。

派遣や紹介も検討したけれど、ピンとこない。

「このまま社長が経理をやり続けるしかないのか…」と、行き詰まりを感じていませんか?


そんなときに、私たちharborsがご提案しているのが、「経理代行ステーション」という新しい選択肢です。


✔ 経理代行ステーションとは?

経理代行ステーションは、中小企業専門の経理支援サービスです。

日々の仕訳入力から、請求書の作成、支払い業務、給与計算、月次・年次決算サポートまで、経理業務を一括してサポートします。


ただの事務作業の外注ではなく、会社の経理部のように伴走するのが私たちのスタイルです。


✔ harborsが選ばれる理由

✅ 豊富な実績

会計事務所出身者や経理歴10年以上のスタッフが多数在籍。業種や規模に応じた柔軟な対応が可能です。


✅ 採用・教育コストゼロ

「人を採る」必要がないから、求人コストも、引き継ぎも不要。業務はすぐにスタートできます。


✅ チーム体制で属人化を防ぐ

1人の経理担当者に頼るのではなく、複数人のチームで対応。突然の退職や体調不良にも左右されません。


✅ オンライン対応で全国どこでも

チャット・電話・Web会議に対応。クラウド会計やファイル共有で、全国どこからでもスムーズにご利用いただけます。


✔ ご相談は無料です

まずは今の課題をお聞かせください。

「求人に応募が来なくて困っている」

「何をどう頼んでいいかわからない」

そんな段階でも大丈夫です。担当スタッフが丁寧にヒアリングさせていただきます。



7. まとめ

経理の求人に応募が来ない──

それは決して、あなたの会社だけの悩みではありません。


経理という職種の特性や市場の変化を踏まえると、「人が集まらないのが普通」とさえ言える時代になっています。


だからこそ大切なのは、「なぜ来ないのか」を冷静に分析し、次の一手を考えることです。


この記事では、

  • 経理求人が集まりにくい主な原因

  • 応募を増やすための求人票・媒体の工夫

  • それでも採用できないときの選択肢をお伝えしてきました。


そして最後にお伝えしたように、

「経理を雇う」という選択だけでなく、「経理業務をプロに任せる」という選択肢も、いま多くの企業が取り入れ始めています。


もし今、「応募がなくて困っている」「このままじゃ会社が回らない」と感じているなら、採用の枠を超えて、一歩先の経理体制を考えるタイミングかもしれません。


📌 経理業務でお困りの方へ

「経理代行ステーション」では、経理の悩みに応じた無料相談を実施中です。今の業務状況をお聞かせいただくだけでもOKですので、まずはお気軽にご相談ください👇


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(c) 経理代行ステーション 運営:㈱harbors

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