経理が採用できない時にやるべきこと|求人改善から外部活用まで“数字を止めない方法”
- 恵 菅原
- 11月25日
- 読了時間: 19分
更新日:11月26日
1.経理が採用できないのは“あなたの会社だけではありません”

「求人を出しても応募が来ない」「経験者が見つからない」──経理採用に悩む企業は、いま全国的に増え続けています。
特に中小企業では、
一人経理が突然退職してしまった
増員したいのに応募ゼロ
経験者を狙うと年収が合わない
といった声が後を絶ちません。
しかし結論から言えば、
“経理が採用できない”のは会社の問題ではなく、市場そのものの問題です。
電子帳簿保存法への対応、インボイス制度、資金繰り管理の高度化……。
経理人材の需要が急激に増える一方で、経験者の数は増えていません。
つまり、どれだけ真剣に採用活動を進めても、
“採用できない状態が普通になっている” のが現在の採用市場なのです。
この記事では、
経理が採用できない原因
応募が増えない求人票の落とし穴
採用できない期間に起きるリスク
そして今とりうる現実的な打ち手
をわかりやすく解説します。
採用に時間をかけすぎて、経理が止まってしまえば、
会社の数字が見えなくなり、経営そのものに影響が出てしまいます。
「採用できないまま、数ヶ月経ってしまった……」
そんな企業が増えている今だからこそ、
“止めないための現実的な選択肢” を持つことが重要です。
2. 経理が採用できない3つの構造的な理由
経理が採用できない背景には、企業側の努力ではどうにもならない“構造的な人材不足” があります。
ここを理解しないまま採用に時間とコストをかけ続けても、成果が出にくいのが現実です。
① 経理経験者そのものが不足している
まず前提として、
経理人材は全国的に“絶対数が足りていません”。
電子帳簿保存法・インボイス制度
会計ソフトのクラウド化
上場準備企業の増加
コロナ後の資金繰り管理の高度化
こうした背景から、
「経験者がほしい企業」ばかりが増え、
「育てながら採用する企業」は減りました。
つまり、
“できる人”ばかりを取り合っている状態。
この構造は数年単位で変わりません。
求人を出しても経験者が集まりにくいのは、企業に問題があるわけではないのです。
② 一人経理の負荷が大きく、求職者が敬遠している
中小企業に多い “一人経理” は、求職者から最も敬遠される働き方です。
一人で、
入力業務
請求・支払管理
給与連携
月次・年次の締め
税理士とのやり取り
場合によっては庶務も兼務
ここまで任されるケースも少なくありません。
求職者の本音としては、
「責任が重いのは避けたい」
「休めないのが不安」
「分業化されている会社の方が安心」
という声が非常に多いです。
そのため、
募集条件を整えても“一人経理なら応募しない”という層が一定数いるというのが現実です。
③ 給与が高騰し、採用コストが跳ね上がっている
経理は今、完全に “売り手市場” です。
求職者が複数社から同時に声をかけられるため、
年収交渉が強くなり、
想定した給与では応募が来ない
内定を出しても他社に持っていかれる
経験3年以上で年収400–500万円が当たり前
といった状況が一般化しています。
特に東京・神奈川では給与相場が上昇しており、
以前の基準では全く採用が決まらないことも珍しくありません。
◆ 構造的な採用難なので、「会社の努力で即解決」は難しい
多くの企業が、求人票を工夫し、面接で丁寧に伝えても、
そもそも市場に人がいない・求職者が選んでくれないという壁にぶつかります。
だからこそ、
採用が決まるまで“数字を止めない仕組み”を持つことが経営上とても大切になります。
3. 応募が来ない原因:求人票と条件のズレ

「応募がまったく来ない」「応募が来ても未経験ばかり」──こうした状況は、求人票と市場ニーズの“わずかなズレ”で簡単に起きます。
経理は専門職であるがゆえに、求められる条件の書き方ひとつで応募数が0にも10にも変わる、非常にシビアな職種です。
ここでは、応募が来ない典型的な原因を整理します。
① “求めすぎ”になっている求人票が多い
経理の求人で特に多いのが、「フルスタック経理を1人に求める」状態。
よくある条件例👇
日商簿記2級
経理実務3年以上
決算補助の経験
請求・支払・月次の一通りができる
コミュニケーション能力
システム導入の経験があれば尚可
総務も少しできれば尚可
マネジメント経験あれば歓迎
年収350万円〜
……求職者からするとこう見えます:
「この量の業務を全部やって年収350万円?」
「責任重いけど権限が少なそう」
「実務経験者はもっと年収高く取れる」
その結果、応募が集まりません。
② 給与レンジが市場と合っていない
東京・神奈川の経理は給与相場が上がっており、
経験3年以上の実務者なら、
年収400万〜500万円台は当たり前になりつつあります。
にもかかわらず、
想定年収が350万円前後
経験に対して給与が低め
ボーナスが少ない・固定残業が多い
といった条件は、求職者が一瞬で離脱します。
特に経理は給与条件への敏感度が高く、5万円の差で応募先が決まることも珍しくありません。
③ 仕事内容を盛り込みすぎて求職者が敬遠する
中小企業にありがちな症状として、
経理 + 総務 + 人事 + 労務 + 庶務
会計入力 + 給与計算 + 税理士対応
営業サポートも少し
たまに受付
という“盛り合わせ求人”。
求職者側の本音はこうです。
「全部一人で?絶対大変でしょ……」
結果、条件よりも“働くイメージが湧かない”ことが最大の離脱要因になります。
④ 求職者が避けがちなポイントが求人に露骨に出ている
一人経理
兼務が多い
残業が恒常化
経営管理のレベルが不明
引き継ぎなし
このあたりは求職者がもっとも慎重になる部分。求人票からその気配を感じ取ると、応募はほぼ来ません。
応募が増えない原因は、“会社の魅力不足”ではない
多くの経営者は、
うちが人気ないのかな?
給与を上げても来ない…
求人票の書き方が悪いのか?
と悩みますが、実際は、
経理という職種特有の“避けられやすい条件”があるだけ。
会社の魅力云々ではなく、市場とのズレが原因であるケースが大半です。
正しく修正すれば改善余地はありますが、
それでも短期間で成果が出にくいのが“経理採用”の難しさなのです。
4. 面接しても“良い人に出会えない”理由
応募が来ても、実際に会ってみると
「スキルが足りない」「想定していたレベルと違う」というケースは非常に多くあります。
しかしこれも企業側の問題ではなく、
経理という職種特有の“構造的なミスマッチ” が原因です。
ここではその理由をわかりやすく解説します。
① 実務経験者が極端に少ない
経理は“資格と実務”の差が大きい職種です。
簿記の資格を持っていても、
月次を締めた経験がない
請求・支払管理をやったことがない
税理士対応の流れを知らない
というケースは珍しくありません。
一方企業は、「即戦力(=即月次が締められる)」レベルの人材を求めがち。
ここに大きなギャップが生じます。
② 経理経験者のキャリアは二極化している
現在の求人市場では、経理経験者は次の2パターンに分かれがちです。
A:上場企業・大手・スタートアップに行きたい“ハイスキル層”
年収600万円以上狙い
管理会計・財務会計に興味
中小企業のプレイヤー役割に魅力を感じにくい
B:入力中心の“アシスタント層”
月次・決算は未経験
分業された環境で働いていた
一人経理の重責は避けたい
企業が欲しいのはその中間の「実務者」なのですが、
そもそも人数が非常に少ない。
そのため、応募者と求めるレベルが合わないのは必然です。
③ 「経理経験あり」とうたっているのに、分業の経験しかなかった
クラウド会計が普及し、企業規模に関係なく
入力担当
支払担当
経費精算担当
月次担当
といった分業が当たり前になりつつあります。
そのため、昔のように
“一人で全部できる経理” の育成機会が減りました。
面接で話してみると、
「支払だけ担当でした」
「月次は上司がやっていました」
「請求書発行は別部署でした」
という応募者が多く、
企業が求める“広めの実務スキル”に届かないのが現状です。
④ 求職者は“無理のない働き方”を重視している
経理の求職者は、他職種と比べて「働きやすさ」を強く見る傾向があります。
残業の多さ
経理の人数
仕事の分担状況
休みの取りやすさ
経営層との距離の近さ
これらが曖昧だったり少しでも不安があると、
即戦力候補であっても辞退につながります。
特に“一人経理”は辞退理由のトップレベルです。
良い人材に出会えないのは「スキルの問題」ではなく、市場構造の問題
希少な即戦力層
分業で育ったアシスタント層
の二極化により、中小企業が狙うべき“ちょうどいい層”がほとんどいない。
この状況は、企業の努力で短期間に解決できるものではありません。
だからこそ、採用に固執しすぎると、経理が止まるリスクが高まるという点を押さえることが重要です。
5. 経理不在のリスクは採用難より深刻

「いい人材が見つかるまで少し待とう」
──経理採用では、この判断が最も危険です。
なぜなら、
経理が1日止まるだけで“お金の動き”が止まり、会社の信用と経営判断に直結するから。
採用難以上に深刻なのは、“経理がいない状態で時間だけが過ぎる”ことなのです。
ここでは、企業が見落としがちなリスクを整理します。
① 支払遅延は信用問題につながる
経理が不在になると、まず止まるのが「支払業務」。
請求書のチェックが間に合わない
支払日を把握できない
承認が滞り取引先への支払が遅れる
これらが重なると、取引先の信頼を損なう“直接的なダメージ”になります。
特に製造・建設・小売など、外部業者と多く取引する業種では、支払遅延は取引解消のきっかけにもなりかねません。
② 請求漏れはそのまま“売上の取りこぼし”に直結
経理の空白期間が長くなると、必ず起きるのが請求漏れ。
発注書・納品書・請求書の突合ができない
部署任せになり、抜け漏れが増える
伝票やメールを追いきれない
売上の取りこぼしは、会社にとって最も避けるべき損失です。経理が止まっている間に発生した漏れは、後から追うほど見つけにくくなります。
③ 月次が締まらず、経営判断が遅れる
月次決算は、経営の“現在地”を知る唯一のレポートです。
しかし経理不在の状態では、
現金残高の正確な把握
売掛・買掛の数字
利益の見通し
来月の資金繰り
これらが曖昧になってしまいます。
経営者は、「正しい数字が出ない」状態で意思決定を迫られるため、事業判断に大きな影響が出ます。
④ 決算の遅延は“大きなトラブル”につながる
決算が遅れれば、
銀行対応
税務申告
各種補助金申請などもすべて遅れます。
特に銀行融資は、最新の決算書が出ない=信用が下がるという扱いになるため、資金調達に直結します。
⑤ 社内の数字管理が属人化し、現場が混乱する
経理不在が長引くと、
どの書類がどこにあるか不明
Excelの管理ファイルがわからない
仕訳のルールが共有されていない
といった“属人化トラブル”が必ず表面化します。
こうなると、新しく採用できたとしても、引継ぎが不十分で即戦力にならないという悪循環に陥ります。
採用を待てば待つほど、失うものが増えていく
経理採用の難しさはもちろん問題ですが、より深刻なのは、
“経理がいない期間に起きる損失”。
売上の取りこぼし
信用の低下
経営判断の遅れ
決算の遅延
属人化による混乱
これらは一度発生すると、取り返すのに何倍ものコストがかかります。
だからこそ、採用に時間がかかることを前提に、“数字を止めない仕組み”をどうつくるかが重要なのです。
6. 採用改善:今日からできる見直しポイント
経理は“構造的に採用が難しい”とはいえ、
求人票や業務環境の見直しで 「応募されやすい会社」 に近づけることはできます。
ただし重要なのは、
採用改善=“すぐ採用できる”ではない
という前提を持っておくこと。
採用が成功する可能性を高めつつ、
同時に「経理が止まらない仕組み」を考える必要があります。
ここでは、まず取り組むべき改善ポイントをまとめます。
① 業務量の棚卸しをして、必要なスキルを絞る
求職者がもっとも嫌うのは、
“なんでもかんでもやらされる経理” です。
まずは社内で経理業務を整理し、
絶対にお願いしたい業務
分業できる業務
総務・庶務と切り分けるべき業務
を明確にしましょう。
この整理をすることで、求人票が“盛り込みすぎの経理募集”にならず、
応募率が大きく改善します。
② 求人票の書き方を見直して、応募ハードルを下げる
改善できるポイントは以下のとおり👇
● 必須条件と歓迎条件を分ける
「簿記2級」「月次経験」「総務経験」などを全部“必須”にしない。
● 一人経理の場合は、サポート体制を必ず記載する
例:
税理士事務所と連携
入力は別担当がサポート
引き継ぎ期間を確保
● どんなデータが整っているかを書いて安心感を与える
例:
過去の仕訳データが整理されている
チェック体制がある
マニュアルが整備されている
求職者が不安に思うポイントを明確に払拭できれば、
“応募しても大丈夫そう”という心理に変わります。
③ 給与レンジは市場に合わせて調整する
採用市場が上振れしている以上、
給与が低すぎると応募がまったく来ません。
経験3年以上 → 400〜500万円台が相場
決算補助まで期待する → 450〜550万円台
年次決算レベル → 500万円以上も珍しくない
予算が限られている場合は、
「決算レベルの人を採るのは一旦諦める」という判断も必要です。
④ 分業・サポート体制を整え、負荷を下げる
経理が採用できない根本には、
「一人で抱え込むのが怖い」という求職者心理があります。
入力を部分委託する
請求書発行だけ別部門で実施
承認フローをわかりやすく簡素化
税理士や外部サービスと連携
こうした体制づくりは、応募率にも定着率にも直結します。
⑤ ただし“改善してもすぐには採用できない”のが現実
これが最大のポイントです。
求人票を整え、体制も見直し、給与レンジも調整しても、
経理はそもそも応募母数が少ない職種。
そのため、
応募は増えるが、すぐ決まるとは限らない
面接しても経験者に出会えないことも普通
決まるまで1〜3ヶ月、長ければ半年以上かかることも
という現実があります。
採用活動を“改善しつつ継続すること”自体は重要ですが、
その間の経理の空白をどう埋めるかが、もっと重要になります。
7. 経理採用は短期解決が難しい|代替策の必要性

経理の採用は、求人票を整え、給与を見直し、
どれだけ条件を改善しても “短期間では決まりにくい” という特徴があります。
これは企業の努力不足ではなく、
市場側の構造的な理由が大きく関係しています。
だからこそ、採用と並行して
「今の経理業務を止めないための手段」 を考える必要があります。
① 経理はそもそも母数が少なく、応募数が増えにくい
サービス業や営業職と比べて、
経理は転職市場にいる人数が圧倒的に少ない職種です。
有資格者は多いが、実務経験者は少ない
分業化が進み、広い実務ができる人は減少
ハイスキル層は大手・上場企業へ流れやすい
そのため、どれだけ条件を整えても
すぐに複数応募が集まる“売り手”の職種ではありません。
② 採用が決まっても“すぐに戦力化しない”
仮に採用が成功しても、
経理は入社翌日からフル稼働できる職種ではありません。
社内の会計ルールを覚える
承認フローを理解する
過去の月次データ・会計処理のクセを把握する
現場との関係構築
システム・帳票の習熟
一般的に 戦力化まで1〜3ヶ月 はかかります。
「採用できました!すぐに月次できました!」
というのは、実務ではほぼ起こりません。
③ 採用活動の長期化で“経理の空白期間”が致命傷になる
採用が長引くほど、
経理業務は確実に遅れます。
先延ばしにすると、
月次が締まらない
支払い漏れ・請求漏れ
資金繰りのズレ
経営判断の遅れ
決算が遅れる
といった経営に直結するリスクが積み重なります。
つまり、採用に時間をかけている間に、会社の数字が危険な状態になる のです。
④ 採用と同時に“代替策”を持つことが経営の必須条件
経営者がいま考えるべきは、
「採用を止める」か「採用を急ぐ」ではなく、
“採用が決まるまでの間、数字を止めない方法を持つ”こと。
経理が空白になる数ヶ月をどう乗り切るかは、採用以上に経営上の重要テーマです。
代替策の例:
経理代行に“必要な部分だけ”任せる
請求・支払だけ切り出す
月次だけ外部に依頼する
一時的に経理体制を外部バックアップ型にする
こうした“部分的に任せる”という考え方は、中小企業では当たり前になりつつあります。
⑤ 「採用が決まるまでの穴埋め」ができれば、採用活動は冷静に進められる
経理が止まらない状況を確保できれば、
給与を無理に吊り上げずに済む
妥協の採用をしなくてよくなる
求人票を整えつつ、余裕を持って選考できる
入社後の引継ぎもスムーズ
といった“本来理想的な採用の進め方”が可能になります。
経理が空白のまま採用を続けると、焦りが出て「誰でもいいからとにかく採りたい」という状態に陥りがち。これが最もミスマッチを生む原因です。
採用を続けながら“数字を止めない”ことが、今の経理採用の正解
経理採用は時間がかかる。戦力化にも時間がかかる。市場の構造はすぐに変わらない。
だからこそ、
「採用活動」+「経理代替策」の同時進行が必須。
経営を止めないためには、採用のスピードより
“経理が止まらない仕組み” が重要になります。
8. 採用で困っている企業が選ぶ現実解:経理代行
ここまでお伝えしてきた通り、
経理採用は構造的に難しく、短期間で解決しにくい課題です。
だからこそ今、多くの企業が選んでいる現実的な手段が
“経理代行を併用して、数字を止めずに採用を続ける” という考え方です。
採用を諦めるわけでもなく、
無理に妥協採用をするわけでもない。
「決まるまでの間、外部のプロに一部を任せる」 という選択肢が、中小企業の現場では一般的になりつつあります。
① 採用コストをかけずに、すぐに業務が動く
経理代行の最大のメリットは、“即日〜短期間で経理が再開できる” こと。
求人を出す必要がない
面接・選考の時間が不要
入社待ち・引継ぎ待ちがない
必要な範囲だけ依頼できる
採用では最低でも1〜3ヶ月は時間がかかりますが、
代行ならその“空白期間”をゼロにできます。
② 部分的な依頼もできるので、内製とのバランスが取りやすい
「全部丸投げしないといけないの?」
というご相談も多いですが、実際は逆です。
経理代行は “必要なところだけ切り出せる” のが特徴。
請求書発行だけ
支払管理だけ
仕訳だけ
月次だけ
年次の一部だけ
このように、
社内の負荷が一番重い部分だけを任せることで、会社全体の経理が正常に回るようになります。
③ 採用が決まるまでの“一時的なバイパス”として最適
経理代行は「ずっと使う」必要はありません。
むしろ近年増えているのは、“採用が落ち着くまで”の一時利用 です。
採用が難航している
欠員で数字が止まりそう
入社まで数ヶ月空く
育成期間のフォローが必要
こういった状況で、企業は代行を“つなぎ”として使い、内製化できる状態になったら戻す、という流れが一般化しています。
この柔軟さは、採用難の今だからこそ大きな価値があります。
④ 経理が止まらない安心感が、採用を冷静に進める後押しになる
経理代行を併用することで、
無理に給与を吊り上げない
焦って妥協採用しない
良い人が出るまで待てる
引継ぎも丁寧にできる
採用が「ギャンブル」ではなく、落ち着いて進められるプロセスに変わります。
経理が動いているという事実は、経営の安心感そのものです。
⑤ harbors 経理代行ステーションが選ばれている理由
harborsは、経理に困っている企業の“今”を支えることに特化したサービスです。
● 代表が税理士
経理・会計・制度に精通しており、実務の判断に迷う場面でもスムーズに相談できます。
● 横浜・東京中心に中小企業経理を熟知
地域密着で、会社規模に合わせた最適な運用を設計可能。
● スポット〜月次・年次まで柔軟に対応
請求・支払・仕訳・月次・年次など、必要な範囲だけ切り出して依頼できます。
● 採用が落ち着けば“内製化”に戻すサポートも
「ずっと代行」ではなく、“採用までのつなぎ”として使いたい企業に最適。
経理代行は“採用に勝つための戦略”になる
代行を使うことで数字が止まらなければ、採用は落ち着いて進められます。
これはシンプルに見えて、中小企業にとって最も大きな経営メリットです。
9. まとめ:採用できないのは市場構造の問題。次の一手が大事
経理が採用できない──
この悩みは、いまや多くの企業が抱える“当たり前の課題”になっています。
経理経験者そのものが少ない
一人経理への敬遠
給与相場の高騰
分業化による即戦力不足
求人票とのズレ
こうした背景は、企業努力ではどうにもならない“構造的な問題” です。
そのため、「採用が決まらない=会社に魅力がない」というわけではありません。
むしろ、いまの経理採用は“決まらないことを前提に動く” ことが経営のセオリーです。
採用に時間がかかること自体が、最大のリスク
採用を待っている間に起きるのは、
月次が止まる
支払い・請求が遅れる
経営判断に必要な数字が出ない
決算が遅延する
社内の混乱・属人化の加速
といった、経営に直結する問題です。
経理は“後回し”が効かない部門だからこそ、採用が長期化すると、会社全体が不安定になります。
だからこそ「採用」と「代替策」を同時に考える時代
経理がいない空白期間をつくらず、数字を止めない仕組みを持つことは、今の採用市場において必須です。
採用を続ける
ただし、経理の実務は外部で止めない
決まったら内製化に戻す
この“ハイブリッド型”の考え方が、採用難の時代を乗り切るもっとも合理的な選択です。
採用のタイミングは運にも左右されますが、経理を止めない仕組みは、自分たちでつくれます。
経営を止めないために、いま動く価値がある
数字が動いている限り、会社は止まりません。
だからこそ、
採用に疲れた
応募が来ない
採用できないまま月次が遅れている
一人経理の退職で困っている
という企業ほど、“経理が止まらない状態をつくる”取り組みが急務です。
採用に左右されない経理体制をつくることは、会社を守ることにつながります。
10. 経理が回らずお困りなら、まずはご相談ください
経理が採用できない状況は、企業の努力や魅力とは関係なく、いま多くの会社が直面している課題です。
だからこそ、「採用が決まるまでのあいだ、数字を止めない仕組み」 を持っておくことが、経営の安定につながります。
harbors(経理代行ステーション)では、
請求・支払の一部だけ
仕訳や月次決算だけ
年次のサポートだけ
一時的な欠員フォロー
採用までのつなぎ運用など、必要な範囲に合わせた柔軟な依頼が可能です。
代表が税理士のため、制度面・実務面ともに安心してご相談いただけます。
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「どこまで代行できますか?」
「急ぎで月次を動かしたい」
「一部だけお願いしたい」
「採用が決まるまでのつなぎが必要」
といったご相談はすべて歓迎です。
経理が止まらないことが、会社を守る力になります。まずはお気軽にお問い合わせください。
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