【経理が全員退職】社長、まず何をすべきか?緊急対応&再発防止マニュアル
- 恵 菅原
- 4月30日
- 読了時間: 11分

1. 【はじめに】突然の経理全員退職――それは“数字の止血”が必要な緊急事態です
ある日、経理担当者から静かに手渡された退職届。
「あれ、西園寺さんも…?」
「え、御手洗さんも!?」
気づけば、経理の机がすべて空席になっていた――。
まるで“誰かが電源を引き抜いたかのように”、会社の根幹が静かに停止していく。
💥 経理がいなくなると、会社はどうなる?
請求書を出せない → 売上が止まる→入金が止まる!
仕入れの支払ができない → 信用が落ちる→仕入れができない!
給与計算ができない → 社員の生活が崩れる→退職者続出の危険あり!
税務申告ができない → 罰則や追徴のリスク→本来払わなくてもよい出費が発生する!!
経理は「会社の心臓部」です。その鼓動が止まると、表面は元気でも、内部は急速に機能不全に陥ります。
「うちの会社はそんなに大きくないから大丈夫」
「しばらくは自分たちでなんとか…」
そんな声をよく耳にします。でも、本当に“なんとか”なりますか?
👤 経営者であるあなたに問います。
今、どこにどれだけお金が残っていますか?
来週の支払額、正確に把握できていますか?
今月末の給与支払、漏れなくできますか?
――もし一つでも「うっ…」と詰まったなら。この記事は、まさに**あなたのための“経営再起動マニュアル”**です。
このページでは、
✅ 経理がいなくなった“その瞬間”にやるべきこと
✅ 中小企業だからこそ起こりやすい経理崩壊の本質
✅ 再発防止の仕組み作りと、経理代行という選択肢
を、経営者目線で徹底解説していきます。
今こそ、会社の“お金”に対する向き合い方を見直すタイミングです。“人任せ”にしていた経理から、“仕組み”と“信頼”に支えられる経理へ。
その第一歩を、一緒に踏み出しましょう!
2. なぜ経理が全員辞めるのか?
― 経営者が見落としがちな「静かなる崩壊」
「突然、辞められたんです…」
そう話す経営者は多いですが、本当に“突然”だったのでしょうか?
経理という職種は、表立って不満を言いづらく、日々の業務の中で“静かに限界を迎える”ことが多いのです。
📉 経理全員退職が起こる“よくある背景”
✅ 1)業務の属人化
「これは○○さんしか分からない」状態が常態化。でもその○○さんも、限界まで一人で抱えています。
✅ 2)業務量と人員のアンバランス
インボイス制度、電子帳簿保存法…経理を取り巻く業務は年々複雑化。もちろんそれは給与でも言えます。定額減税、年末調整、社保料率...毎年ルールが変わるため、それを勉強して理解しなければ実務ができません。でも、「うちの規模なら1人で回せるよね」と人は増えない。
✅ 3)経営陣との距離
「経理って、ミスがあると怒られるけど、うまくやっても評価されないんです」感謝よりも圧力を感じる職場環境は、離職の火種に。
✅ 4)長時間労働・有休が取れない
締日、月末月初、年末調整、決算…「繁忙期じゃない時期」が、そもそも存在しない。
✅ 5)退職の連鎖
1人が辞めると、そのしわ寄せが他のメンバーに。「もうこれ以上は無理…」という連鎖反応で、**全員が抜ける“ドミノ退職”**が発生。
⚠️ 経営者が見逃しやすい「危険な兆候」
業務に関する相談が減った
メモや業務ノートを急に整理し始めた
有休取得が一気に増えた
急にクラウドの権限変更や整理をし始めた
書類が妙にきれいに片付いている
すでに引き継ぎを意識しているかもしれません。経理の人が「静かに去る準備をしている」ことに気づくには、普段からの対話と関心が必要です。
これは、ピンチと同時に「経営改革のチャンス」
「辞められてしまった…」確かに大変です。でも、これまでの属人化体制を抜け出すチャンスでもあります。
経理の退職は、ただの人手不足ではありません。経営の「仕組みの弱さ」が表面化しただけです。
問題の根っこを掘り下げ、ここから会社を再構築していきましょう。
3. 今すぐやるべき「緊急対応」5ステップ
― 今日からできる“止血処置”で会社を守れ!
経理が全員いなくなった瞬間、会社の数字の流れが止まります。ですが、ここで慌ててはいけません。
まずやるべきは、「全体像を把握し、止血し、外部に繋ぐこと」。以下の5つのステップを、順を追って確実に進めましょう。
✅【STEP 1】すべての経理データを確保せよ
会計ソフトのログイン情報(弥生・マネーフォワード・freeeなど)
給与計算ソフト、ネットバンキングの権限
経費精算アプリ、請求書管理システム
紙ベースの帳簿・ファイル類・USBなど
💡まずは「どこに何があるか?」を把握することが、復旧のスタートです。
✅【STEP 2】滞っている業務を“棚卸し”せよ
どの請求書がまだ発行できていないか?
支払予定は?給与は?税金は?
締切が迫っている処理はどれか?
💡業務を洗い出すだけで、パニックは少し収まります。紙とペンでOK。1時間かけて整理しましょう。
✅【STEP 3】社外に“正直に”状況を共有せよ
顧問税理士・社労士にすぐ連絡を
金融機関や主要取引先に簡潔に報告
「〇〇日までに再開します」など、目処を伝えるのがベスト
💡黙って滞るより、「いま動いてます」と見せる方が信用は守られます。
✅【STEP 4】経理代行など外部支援を“即日”で探せ
記帳、給与、請求、振込、税務対応…すべて任せられる
緊急対応が可能な事業者をリストアップ
比較するより、“すぐ動ける業者”を優先!
💡人材採用にこだわっていては遅い。とにかく「今日やるべき業務が終わるか?」が重要です。
✅【STEP 5】社内の立て直しに着手せよ
残ったスタッフと“事実ベース”で話す
今後の人員補充 or 業務委託の方向性を早急に判断
「もう属人化しない」経営体制づくりを決意
💡ここで“会社としての再出発”を宣言できれば、組織は強くなれます。
🔚 まとめ:止血→復旧→再設計が命綱
止血:今の数字と情報を守る
復旧:誰かの力を借りて業務を再開
再設計:「この件を二度と繰り返さない」仕組みへ
この3ステップを意識するだけでも、経営の視界はクリアになります。
4. 社長が知らない「経理が辞める前兆」とサイン
― 静かに、でも確実に“崩れ始める”シグナルがある
経理の退職は、突然のようで突然ではありません。むしろ、“あの日”はずっと前から始まっていたのです。
🔍 よくある「辞める前のサイン」
見逃しがちだけど、実は危険な兆候。
✅ 1)相談・報告の回数が減った
以前は細かく相談してきたスタッフが、「何も言わなくなった」。これは「もう会社に期待していない」サインかもしれません。
✅ 2)ファイルや帳票が“妙に整理されている”
引き継ぐつもりのない人が、こんな整理をするでしょうか?心の中ではすでに「自分の抜けた後」を考えている可能性あり。
✅ 3)クラウドやソフトの設定を変更し始めた
「誰でも見られるようにしておきました」「アカウント整理しておきました」それ、もう引き継ぎのつもりです。
✅ 4)突然、有休や半休を取り出す
「ずっと我慢していたけど、もうどうでもいい」と思い始めたサイン。転職活動が水面下で進んでいる可能性も。
✅ 5)業務の引き継ぎがない、あるいは中途半端
本気で辞めようとしている人ほど、引き継ぎに熱意がありません。「もう関係ない」と思っている証拠です。
💡 本音は言いづらい。「だからこそ気づいてほしかった」
経理職は「愚痴を言う暇すらない」職種です。責任は重く、でも目立たない。間違えれば怒られ、正しくやっても褒められない。
それでも続けてきたのは、会社のことを本気で想っていたから。だからこそ、“心が折れた瞬間”は本当に静かです。
📣 経営者としてできる「防止の一手」
月に1回は必ず声をかける「最近どう?」「仕事の負担、偏ってない?」――たった一言が救いになる
経理チームと“数字”を一緒に見る経理だけに任せるのではなく、経営者が関心を持つことで一体感が生まれます
成果ではなく、存在に感謝を伝える「いつもありがとう」――これが最強の離職防止ツールです。
5. 経理業務は外注できる!
― 社内にこだわらない、“プロの力”を活用する選択肢
経理が全員辞めたと聞くと、多くの経営者はこう考えます。
「まずは誰かを採用しなきゃ…」
「新しい人が決まるまで、社内でなんとか回そう…」
でも、その考えが会社をさらに追い込むリスクにもなり得ます。
🛠️ 実は、経理は“外注”が当たり前の時代です
今や経理業務は、人を雇わずともプロに任せられる時代。しかも、スピードも正確性も、社内の人材より高いことさえあります。
📌 経理代行で任せられる業務(一例)
仕訳入力・記帳代行
請求書の発行・送付
経費精算・立替金の処理
給与計算・源泉徴収・年末調整
月次試算表の作成・資金繰りのサポート
税理士・社労士との連携業務
💡経理の9割は、プロに任せられる時代です。
✅ 経理代行を使う“3つのメリット”
① 採用コスト・教育コストがゼロ
採用活動→面接→教育…その時間、正直ムダじゃないですか?代行なら、明日からでもプロが稼働できます。
② 業務の精度が高く、属人化しない
経理専門チームが複数で対応。誰かが休んでも業務が止まりません。
③ 経営数値の「見える化」が加速
仕訳・帳簿の整備がプロ品質になることで、経営判断に使える数字が揃います。
よくある“外注への不安”を解消!
「うちみたいな小さな会社でも使えるの?」
→はい、むしろ**小規模企業こそ向いています。柔軟に対応可能です。
「経理のやり方が会社ごとに違うけど…?」
→ヒアリングの上で、御社のフローに合わせた運用を設計します。
「外に出して情報が漏れたりしない?」
→秘密保持契約(NDA)は必須。セキュリティ体制も万全の事業者を選びましょう。
🌱 「社員1人を採る」よりも、「プロチームを迎える」時代へ
採用にかかるコスト・時間・リスク。それを全部ひっくるめて**“最短で業務復旧できる手段”が、経理代行**です。
迷っている暇があれば、まずは相談。
6. 再発防止のカギは「仕組み化」と「見える化」
― 属人化からの脱却が、経営の安定をつくる
全員が辞めた。でもそれは、“経理の人たち”が悪いのではなく、仕組みがなかったことが問題だったのかもしれません。
「人がいなくなった瞬間、会社が止まる」=属人化の罠
属人化とは、「○○さんしかやり方が分からない」状態。その人がいなくなった瞬間、すべてが止まります。
この状態で、もしインボイス・電子帳簿保存法・年末調整・税務調査がやってきたら――正直、会社として危ういですよね?
✅ 今すぐやるべき“仕組み化”のアクション4選
① 経理業務をマニュアル化する
「見れば分かる資料」を残すことが第一歩。Ex)請求書の出し方/振込処理の手順/給与計算の締日・流れ など
💡クラウド共有(Googleドキュメントなど)にしておくとベスト。
② 複数人での分担体制にする
経理代行+社内スタッフなど、「1人にしない体制」が離職を防ぎます。チェック機能も働き、不正防止にもつながる。
③ 会計ソフトや業務ツールをクラウド化する
弥生 → 弥生オンライン
マネーフォワード、freee、PCAなど
クラウド会計なら、場所・人を選ばず業務が可能。「紙とExcel」からの脱却は急務!
④ 経営陣が“数字に関心を持つ”文化をつくる
「経理は任せるもの」ではなく「一緒に育てるもの」へ。会議に月次報告を入れる、KPIに数字を加えるなど、数字に触れる習慣をつける。
💡 これは経営のためだけじゃありません。
経理の人たちが「ちゃんと守られている」「急にすべてがのしかからない」と感じられる仕組みが、会社の安心感を生み出すのです。
そして、こう考えてみてください
経理が辞める=会社の命綱が断たれる
ということは、
経理が仕組み化される=会社の土台が強くなる
ということでもあります。
💡 再発防止は「人」ではなく「構造」でやるもの
辞める人を責めるのではなく、「誰かが辞めても回る体制を作る」――これが、経営者ができる最高の危機管理です。
7. 【まとめ】経理がいなくても、会社は止められない
―「これを機に、会社がひとつ強くなれた」と言える未来へ
経理がいなくなったあの日。
会社の“数字の心臓”が止まり、経営者としての不安も押し寄せたことでしょう。
でもそれは同時に、長年、静かに会社を支えてくれていた誰かの限界でもあったのかもしれません。
💡 経理全員退職は、経営を変えるチャンスでもある
経理を“人”から“仕組み”に切り替える
属人化を脱し、会社全体の透明度を高める
専門家の手を借りて、経営の数字に強くなる
経理が崩壊したその瞬間が、会社を本気で立て直す「始まりの日」になります。
経理がいなくなった日を、「終わり」とするのか、「改革のスタート」とするのかは――
あなたの決断ひとつですよ。
8. harborsの「経理代行ステーション」なら、いま動けます
「とにかく今困ってる…」「社内の引き継ぎが間に合わない…」「でも、ちゃんと数字は整えたい…」
そんな経営者に寄り添うのが、株式会社harborsの「経理代行ステーション」です。
🔧 harborsで対応可能なこと(例)
記帳代行(仕訳入力・帳簿作成)
請求書・領収書の整理・発行
経費精算、通帳記帳データの反映
給与計算・年末調整
顧問税理士・社労士との連携業務
▶ 単発でも、月額でも、柔軟に対応可能▶ 「とりあえず話だけ聞いてみたい」もOK!
経理の混乱は、“ひとりで抱えるもの”じゃない。
あなたが本業に集中できるように、私たちharborsが「数字の土台」をしっかり支えます。そしてこれまで、誰にも気づかれずとも、毎月、黙々と数字を整えてくれた経理のみなさんへ。 本当にありがとうございます。その積み重ねがあったからこそ、会社はここまで来れました。これから仕組みでその“想い”を引き継いでいきます。
まずは、無料相談から。 ▶ 経理代行ステーション|無料相談はこちら
Comentarios