経理・総務をアウトソーシングするメリットと注意点。コスト削減と業務効率化を実現する方法
- 横浜経理代行ステーション
- 8月26日
- 読了時間: 9分
更新日:1 日前

会社を経営していると、経理や総務の業務に多くの時間を取られてしまうことは少なくありません。日々の仕訳や給与計算、社会保険の手続き、従業員管理など、本業とは直接関係のない作業に追われてしまうケースは多いのではないでしょうか。
特に中小企業やスタートアップでは、専門の担当者を採用するコストが大きな負担となり、経営者や少人数のスタッフが兼任して対応していることも珍しくありません。しかし、慣れない業務に時間を割いてしまうことで、売上につながる活動に十分な力を注げないという悩みが生まれます。
こうした課題を解決する手段として注目されているのが、「経理・総務のアウトソーシング」です。外部の専門家やサービスに業務を委託することで、コストを抑えながら専門性の高いサポートを受けられるため、多くの企業が導入を検討しています。
この記事では、経理・総務アウトソーシングの基本からメリット・デメリット、導入時の注意点までを整理し、自社にとって本当に必要かどうか判断できるようにご紹介させて頂きます。
経理、総務のアウトソーシングとは?
「アウトソーシング」とは、会社の業務の一部を外部の専門家やサービス会社に任せることを指します。つまり、経理や総務の仕事を社内で完結させず、外部に委託する仕組みのことです。
経理や総務の仕事は、一見すると単純作業に思えるかもしれませんが、実際には専門知識や正確さが求められる業務です。ミスがあると、決算の遅れや社会保険のトラブル、従業員からの不信感につながってしまいます。そのため、多くの企業では信頼できるパートナーに業務を委託することで、安心して本業に集中できる環境を整えています。
アウトソーシングの対象となる業務には、次のようなものがあります。
経理業務:仕訳や記帳、給与計算、月次・年次の決算サポート
総務業務:勤怠管理、社会保険や労務手続き、契約書や備品の管理
このように、日常的に発生する細かい業務を外部に任せることで、社内の負担を大幅に減らせるのがアウトソーシングの特徴です。
経理・総務をアウトソーシングするメリット
経理や総務を外部に任せると、会社にとって多くのメリットがあります。ここでは代表的なポイントを整理してご紹介します。
人件費や採用コストを抑えられる
経理や総務の専任スタッフを雇うと、給与・社会保険・採用費用など大きなコストがかかります。アウトソーシングなら、必要な業務だけを依頼できるため、固定費を削減して効率的にコスト管理が可能です。
専門知識を持つプロに任せられる
経理や総務の分野は、法律や制度の変更に対応する必要がある専門的な業務です。アウトソーシングを利用すれば、常に最新の知識を持つプロが対応してくれるため、社内で勉強や情報収集に時間をかける必要がありません。
本業に集中できる
経営者や従業員が経理や総務の雑務に追われると、売上や事業拡大に関わる活動に時間を割けなくなってしまいます。業務を外部に任せることで、社内のリソースを本業に集中させることができます。
業務のスピードと効率が上がる
専門業者は、会計ソフトや労務管理システムを使いこなしているため、処理が速く正確です。社内で手作業を続けるよりも効率的に進められ、結果的にトラブルも減少します。
デメリットや注意点も理解しておく
経理や総務のアウトソーシングは多くのメリットがありますが、デメリットや注意点も知っておくことが大切です。導入前にリスクを理解しておくことで、安心して活用できます。
情報漏洩のリスク
社外の業者に経理や総務の業務を任せるということは、会社の内部情報を共有するということです。もし管理体制が不十分だと、機密情報が外部に漏れるリスクがあります。委託先を選ぶ際は、セキュリティ対策や契約内容をしっかり確認しましょう。
自社にノウハウが蓄積されにくい
業務をすべて外部に任せると、社内に知識や経験が残りにくいというデメリットがあります。将来的に内製化したい場合や、担当者を育てたい場合には、完全委託ではなく一部だけ外注するなど、バランスを考える必要があります。
コミュニケーションのズレが生じることもある
外部に任せることで、社内との情報共有がうまくいかない場合があります。例えば、社員の勤怠や経費の情報が伝わらず、処理が遅れることも。こうしたトラブルを防ぐには、窓口を一本化したり、定期的な打ち合わせを行うことが効果的です。
アウトソーシングを検討すべき企業の特徴
経理や総務のアウトソーシングは、どんな会社にとって特に効果的なのでしょうか。ここでは、導入を検討するとメリットが大きい企業の特徴をまとめました。
人員不足や担当者の退職に悩む企業
経理や総務を任せていたスタッフが退職してしまい、業務を引き継ぐ人材がいない場合は、アウトソーシングが有効です。人材を新たに採用・育成するコストや時間をかけずに、すぐに業務を継続できます。
経理・総務にかけるコストが重い企業
規模が小さい企業では、経理や総務のために専任スタッフを雇うと、固定費が大きな負担になります。必要な業務だけ外部に任せれば、コストを抑えつつ確実な処理が可能です。
成長期で本業に専念したいスタートアップや中小企業
新しいサービスや事業の拡大に注力したい時期には、社内のリソースを雑務に割くのは非効率です。アウトソーシングを導入することで、経営者や社員が本業に集中できる環境を整えられます。
経理・総務アウトソーシングを選ぶ際のチェックポイント
アウトソーシングは会社にとって大きな決断です。安心して任せられる業者を選ぶためには、いくつかのチェックポイントを確認することが大切です。
料金体系とサービス範囲の明確さ
まず確認したいのは、料金と業務範囲がはっきりしているかどうかです。基本料金だけでなく、追加費用が発生する条件も明記されているかを必ず確認しましょう。
セキュリティとコンプライアンスへの対応
経理や総務は、会社の機密情報を多く扱う業務です。情報管理体制やセキュリティ対策が整っているか、契約時に秘密保持契約(NDA)が結ばれるかを確認することが重要です。
対応スピードと柔軟性
トラブルや急な変更に対応できる体制があるかどうかも大切です。レスポンスの早さや柔軟な対応力は、日常業務を円滑に進めるために欠かせません。
実績や口コミの確認
過去の取引実績や利用者の声は、業者を選ぶうえでの参考になります。同じ業種の企業での実績があるかどうかを確認できれば、安心感が高まります。
実際にアウトソーシングを導入した企業事例
アウトソーシングの効果をより具体的にイメージするために、導入した企業の事例をいくつか紹介します。実際に起こり得るケースを知ることで、自社にとってのメリットを考えやすくなります。
中小企業A社:経理担当の退職をきっかけに導入
長年経理を担当していた社員が退職し、引き継ぎが難しい状況に。そこで経理業務を外部に委託した結果、業務が滞ることなくスムーズに継続できました。人材採用にかかるコストや時間も削減でき、経営者は本業に集中できるようになりました。
ベンチャー企業B社:成長スピードを優先
事業拡大のスピードが速く、社内で経理や労務をこなすのが難しくなったケース。アウトソーシングを導入したことで、社員は開発や営業に集中でき、事業の成長に大きく貢献しました。
地方企業C社:法改正への対応に不安
労務関連の法改正が相次ぎ、正しく対応できるか不安を感じていた企業。専門家に業務を委託することで、コンプライアンス違反のリスクを避けることができただけでなく、安心して従業員対応が行えるようになりました。
よくある質問(FAQ)
経理・総務のアウトソーシングについて、よく寄せられる質問をまとめました。導入前の不安を解消する参考にしてください。
どのくらいの費用がかかる?
費用は依頼する業務の範囲や量によって異なります。記帳代行や給与計算など部分的な依頼なら月数万円程度から始められるケースもあります。フルサポートを希望する場合は、内容に応じた見積もりが必要です。
契約期間は柔軟に対応できる?
多くのサービスでは、月単位や半年単位の契約が可能です。短期間の利用や試験的な導入もできるため、まずは小さく始めて様子を見る企業も少なくありません。
情報漏洩の心配はない?
信頼できる業者であれば、秘密保持契約(NDA)や厳重なセキュリティ体制を整えています。導入前にセキュリティ体制を確認し、安心できる業者を選ぶことが大切です。
部分的な業務だけでも依頼できる?
はい、可能です。例えば「給与計算だけ」「勤怠管理だけ」といった形で、必要な部分だけを切り出して依頼できるため、自社の状況に合わせて柔軟に利用できます。
まとめ
経理や総務のアウトソーシングは、人件費の削減・専門性の活用・本業への集中・業務効率化といった大きなメリットがあります。特に人材不足やコスト面で悩む中小企業やスタートアップにとって、非常に有効な手段です。
一方で、情報漏洩のリスクやノウハウが社内に残りにくい点、コミュニケーションの難しさといった注意点も存在します。導入を検討する際は、信頼できる業者を選び、自社の状況に合わせて「どの業務を外部に任せるのか」を見極めることが重要です。
最終的には、アウトソーシングを活用することで、経営者や従業員が本来の業務に集中でき、会社の成長につながります。メリットとデメリットを正しく理解した上で、自社に合った形で導入することが成功のカギとなるでしょう。
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経理や総務の業務は、会社の規模や成長段階によって抱える課題が大きく変わります。「本当にアウトソーシングが自社に合うのか」、「費用はどのくらいかかるのか」など、不安や疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
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