
経理の求人を出す場合、経理業務を求める求職者は多いものの入退職が多く見受けられることから、面接でその企業にマッチングするかどうか判断するのは大変難しいのではないでしょうか。
弊社の顧客でこれまで採用された経理の失敗したケースをもとに、その対策をいくつかご紹介させていただきます。
ケース① 実務経験
面接時ではあれもできる、これもできるとアピールし、とても期待してしまったが実際は期待通りではなかったケースは多くみられます。
また、経理実務をしてこなかった社長が面接する場合も多くあり、面接での印象との差異が大きく出てしまうことがあります。
経理業務はどの企業でも同じような処理をするため業種は関係ないですが、業種ごとに特殊な取引や業務フローがあるため、これまで経験した業種では対応できるが他業種の業務フローに対応できなくなる方も中にはいらっしゃいます。
また、中小企業の経理では1人でまかされていることも多く、ほかとの比較ができないことから求職者が「全部できる」と言ってしまいがちな傾向にあります。
面接だけでその求職者の能力を具体的に理解するのは非常に難しいですが、経理経験者が面接をしても見抜けないことも多々あります。
経理の面接では貴社の実務に沿った経理の小テストを行うとその方の能力を客観的に他の求職者と比較ができますので、是非試してみてください。
ケース② ITリテラシー
こちらもケース①と同じくよくある話ですが、今の時代PC中心に仕事をする経理業務であってもエクセルやワードでさえ使いこなせない方も実は少なくありません。
会計ソフトや給与ソフト、その会社独自のシステムだけを使って仕事をしてきた方はその傾向が強く、入社したらその会社のシステムやソフトに対応できなかったということもしばしばあります。
特に中小企業においては経理業務といっても営業資料や総務関係の仕事など多岐にわたって仕事を依頼することも多いため、今まで使ったことのないソフトなどにも柔軟に対応できるスキルは必要です。
面接時では具体的に勤めてきた会社ごとにどのようなソフトやシステムを使ってきたかをヒアリングするとよいかと存じます。
退職の理由は様々ですが、勤務先ごとに違うシステムを使って短期間で辞めてしまっていると、そのシステムに対応できなかった結果退職したという可能性も見えてきます。
またエクセルやワードについても関数が使えるかなど具体的にヒアリングすると実際にどのぐらい使いこなせているのかが分かります。
まとめ
面接での対策方法をご説明させていただきましたが、良い方に出会える確率は上がるものの、それでもたった数回の面接で完全に見極めるのは至難の業です。
企業や仕事では人と人がひとつのチームになって行うものですので、その人となりを知るには時間が必要な場合もあります。
それでも面接で採用を決めなければならなりません。
少しでも採用活動が成功できるよう、貴社なりの面接内容を充実させていきましょう。
また、経理代行では退職リスクや採用リスクのストレスがありません。
採用活動で本来の業務に支障がでる、新入社員への説明や退職者の引継ぎなどに時間がとられてしまうなどあれば、是非経理代行サービスもご検討ください。
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